IMS 2017 Tokyo 大会テーマ

音楽学:東西の理論と実践

音楽学において「理論」と「実践」という術語は、しばしば「音楽理論」と「演奏実践」の意味でのみ用いられます。我々はIMS 2017(東京)に向け、これらの術語を特化された定義を超えたものへ、理論と実践が持つより広い意味へと拡張する試みを推進してゆこうとしています。

こうした試みは、すでに近年の研究に顕著であり、我々の学問分野をより広く科学や人文学と結びつけ、東洋と西洋の見地を包摂するものとなるでしょう。理論には、推論的な思考、厳密な表象、体系的な省察が含まれ、また人間の価値観や音楽の原理を対象とする解釈の枠組みが含まれます。実践は、我々がどのように音楽体験をし、またいかにしてそこに意味を見出すのかに関わることです。これは個人、テクノロジー、儀式、機関を媒介として生じる膨大な音楽的現象と創造的行為を包含しています。推論と適用は密接に絡み合っていて、しばしば共生的でもあるので、理論と実践を先入観にとらわれることなく探求することによって、我々の学問分野へのより豊かな理解がもたらされること、さらには「音楽理論」と「演奏実践」が意味しうるものを変容させることさえ期待しています。

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