第20回国際音楽学会東京大会開催趣旨と経緯

開催の趣旨

本会議は、音楽学研究者による世界最大の国際組織である国際音楽学会 (The International Musicological Society, 1927年設立、本部スイス・バーゼル)の5年に1度開催される国際会議です。
今回、日本で初めて、かつアジアで初めての開催となり、1000人近いの世界の音楽研究の第一人者が参加が見込まれています。世界の最新の最も優れた研究情報を一同に集い、交流・交換が行われます。
大会テーマは「音楽学:理論と実践、東と西 Musicology: Theory and Practice, East and West」で、諸々の研究発表やシンポジウム等のなかで、「理論」と「実践(演奏)」をめぐる諸問題を最新の知見からとらえ直すことを目指しています。
近年の音楽学では、音楽的現象を自然科学や人文学のより広い領域と結びつけ、東西の諸地域の文化的視野から見直す研究傾向が、ますます強まってきています。20世紀までヨーロッパ、北アメリカを中心として展開された音楽学研究は、日本を含む東アジア、東南アジア、さらにラテン・アメリカからの視点が加えられ、そこから音楽学の対象および方法論を見直す動きが非常に盛んです。
本大会では、これらの最新の学際的・超領域的研究の成果を世界レベルで交換することによって、音楽の「理論・実践」の意味と両者の関係をより広い脈絡から再考することを目指しています。こうした研究交流は、さまざまな時代・文化の音楽に関わる「理論」的探求とその「実践」の諸様態、さらにはそれらの社会的「共生・共存関係」を明らかにし、旧来的な「理論・実践」の概念を再定義する方向へ世界の音楽学をシフトさせ、これによって音楽という現象とそれをとりまく多様な要因に新たな意味と理解が付与される可能性を秘めているといえるでしょう。

予定日程

1日目 2017年3月19日(日)
オープニング・セッション
記念コンサート
2~5日目 2017年3月20日(月)~ 23日(木)
シンポジウム
ラウンドテーブル
個人発表
スタディー・グループ・ミーティング
研究演奏会

準備と経緯

2011年度より、東京都の支援を受けつつ、2017年開催の国際音楽学会東京大会の準備委員会が大会招致活動を始めました。
2012年7月5日、第19回国際音楽学会ローマ大会で、メルボルン(オーストラリア)、スタヴァンゲル(ノルウェー)、東京(日本)の3都市が立候補し、決選投票で東京が選ばれました。会場は東京藝術大学を提案。立候補にあたっては会場提供者として東京藝術大学の協力も得ました。
2013年11月2日、日本音楽学会総会において、日本音楽学会が共同主催者となることを総会で決議します。その際、予算案と自己資金提供を協議しました。
2014年5月10日、準備委員会を解消し、正式に組織委員会が発足しました。組織委員会規約、会期、予算案、計画スケジュールを承認した。組織委員長に渡辺裕(日本音楽学会・会長、東京大学・教授)、副組織委員長に大角欣矢(東京藝術大学・教授)、副組織委員長に樋口隆一(国際音楽学会・副会長、明治学院大学・名誉教授)、実行委員長 佐藤望(日本音楽学会IMS 2017 Tokyo 統括責任者、慶應義塾大学・教授)に選ばれました。
2014年6月7日、スイス・バーゼルにおける国際音楽学会常任理事会において、プログラム委員長を Daniel Chua (国際音楽学会・理事、香港大学)、共同プログラム委員長を樋口隆一とすることが承認され、その後、大会総合テーマを策定しました。

2015年6月 プログラム委員会を組織し、研究発表公募を開始しました。

<日本語フロント・ページへ>